楽になるには"コツ"がある

広島県東広島市にある「すじと骨の けんびきや」のブログです。

手は識る。手で語る

 お店を始めた当初は屋号を『○整流法 東広島○場』とし、「○整流法○会」の「○引き療法」のみでやっていました。その後、施術に『丸亀骨師堂けんびきや』の「讃岐骨法」を加え、屋号を『すじと骨の けんびきや』に変えて現在に至ります。
 ですから、けんびきやで提供してる〝商品〟は「讃岐骨法」と「○引き療法」の二つということになります(※2020年9月より讃岐骨法」を軸として補助で「手技による筋肉の調整」を提供しています)。
 二つとも手技療法と呼ばれる部類の技術になります。手技療法とは、簡単に言えば「器械や道具を使わずに素手だけで行う」施術法のことです。
 世の中には様々な療法がありますが、この二つを学ぼうと思った理由の一つが手技療法だからです。実は、私は自分のする施術は手技療法であること――にこだわりをもっています。
 手技(道具を一切使わない)ということは自分の身一つでできるということです。療術に限れば「○○がない(持ってきていない)からできない」というのを言いたくありません。何処にいても、施術ができる状態でありたいと常々思っています。

 もちろん道具を使う療法を否定しているわけではありません。道具というのは一つの作業を効率よくできるように、あるいは素手ではできないことをできるようにするために作られます。
 だから道具を使う施術だからこそ改善できる症状というのもあるでしょう。なにより手技療法は万能ではありません。
 それでも、私は手技療法であることにこだわります。その道具がないとそもそも施術ができない――逆に言えばその道具さえあれば施術はできたのに――という状況になるのが、私は嫌なのです。

 そしてもう一つ。私が手技療法の拘る理由としては「実際に人の体に触れる施術をしたい」からです。
  人間の手は非常に優秀なセンサーです。熟練の職人が数ミクロンの違いを手の感覚で分かるくらい、繊細な器官です。
 実際に人の体に触れることで得られる情報は、言葉や視覚に負けないくらい重要なものです。もちろん施術に必要な感覚を鍛えるという過程は必要です。
 例えば「○引き療法」なら腱を捉える指先の感覚を。「讃岐骨法」なら骨を捉える手のひらの感覚を。その感覚を養うことで使う手技が活きてきます。研鑽を重ね、実際に触れることで手は多くの情報を〝識る〟ことができます。
 当然、手は感覚で情報を受取っているので、道具を通した感覚であっても繊細な判断は可能です。

 しかし私は手で触れることは情報を得るだけでなく〝語る〟こともでもあると思っています。
 〝手当て〟という言葉があります。言葉としての意味は色々ありますが、純粋に「実際に手を〝当て(触れ)〟てあげる大切さ」を示しているように私は考えるのです。
 人の手が触れることで伝わる温もりや思いやり。そういうのを触れられた側が感じ取れるのであれば、それはやはり手が語ったからではないかと。
 そして手を通じて〝識り〟〝語る〟ことは、お客さんの体と向き合うことだという信念で施術をしています。

 「けんびきやでは症状(診断名)だけで判断することはしない。どんな症状(診断名)であっても必ず体に触れ、時間をかけて向き合うことで判断している」と以前に書きました。

kenbikiya.hateblo.jp

 手技療法であろうがなかろうが、お客さんの体と向き合うというのは大事です。それを分かった上で敢えて――
 この手で触れてお客さんの体の状態を〝識る〟。そして実際にこの手で施術をして〝語る〟。
 そんな手技療法家で在りたいと、私は思っています。 

 ━━━━━━━━━━━━━━‥……・・・

    日本古来の手技療法でサポート
    腰痛 ・五十肩・アトピーうつ病
       東広島で整体
     すじと骨の けんびきや

 ・・・‥……━━━━━━━━━━━━━━