楽になるには"コツ"がある

広島県東広島市にある「すじと骨の けんびきや」のブログです。

一部料金変更のお知らせ

 2021年1月より、一部料金の変更をさせていただきます。

 変更するのは割引期間用の¥6,000 になります。
 これを¥7,000 へと変更させていただきます。

 それ以外の変更はございません。

  • お支払い頂いた日より20日(計算には初日不算入の原則を適用します)を割引適用期間(以下、割引期間)。
  • また割引期間内であれば、2回目は無料。3回目以降は¥3,000

 の部分に関しては変更ございません。

 今後とも、『すじと骨の けんびきや』をよろしくお願い致します。

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全身施術であるということ。

 ここ数ヶ月、メールでのお問い合せをいくつかいただきました。
 その中で多いのが「○○は良くなり(治り)ますか?」という問い合わせです。それについては以前ブログの方に書きました。

kenbikiya.hateblo.jp

 メールで問い合わせるまではしなくても、ブログの方を読んでくださる方も案外いらっしゃいます。
 けんびきやとしては上記のリンク記事のように回答しておりますので、ご参考までにお読み下さい。

 それ以外にもなかなか面白い質問だなというのがありました。質問は〝ある療法〟(現在、規約の関係で表記できませんが)に関して。
 それは「不調な部分は複数あるのだが、一度で全身が整えるような施術なのか?」というものでした。
 私の回答としては「その療法では基本的に全身の調整を行い、その中で不調箇所を集中的に施術(各症状用の施術)をしている」でした。
 つまり「一度で全身が整えるような施術」ということです。

 もちろん症状の状態によっては、一度で改善しきれない場合もあります。例えば首と腰。膝など複数の不調を抱えている場合、症状の度合い(症状の内容はもちろん、悩まされていた期間など)によっては、腰と膝は改善したが、首に関しては何度か通ってもらう必要がある……ということも有り得ます。
 或いは、施術する人間の考えで「全身の調整ではなく不調箇所の1箇所だけ、集中して施術をする」という場合もあると思います。
 ですが、基本はあくまで全身施術。なるべく一度で全身を整えるように施術します。

 それは現在、けんびきやのサイトで表記している「讃岐骨法」に関しても同じです(けんびきやでは現在「讃岐骨法」と〝筋肉の調整を行う手技〟を併用して施術を行っております)
 その為、けんびきやでは「○○分いくら」といった時間売りをしておりません。症状によっては、(もちろん上限はありますが)かなり時間をかけて施術を行います。
 そのあたりの事はこちらの記事に少し書いてあります。

kenbikiya.hateblo.jp

 逆に、症状の内容によってはほとんど時間がかからずに改善してしまうということも、当然あります。それは長い間悩まされた症状であってもです。
 ですが「改善までの時間が違うから、手を抜いている」ということは絶対にありません。
 時間や施術の回数というは、受ける側からすると確かに目安の一つではあります。
 しかし私は必要であれば時間をかけ、回数を重ねます。また、必要なければ時間も回数も少なくなります。

 けんびきやは

  • 基本はあくまで全身施術。なるべく一度で全身を整えるように施術。
  • 症状の内容によっては施術の時間や回数は変える。
  • 施術に関して手を抜くことはしない。

 そう心がけて日々、施術をさせてもらっています。

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2020年9月以降のけんびきやについて

 諸事情により2020年9月1日以降は、サイトに載せる施術を『丸亀骨師堂 けんびきや』の「讃岐骨法」と「手技による筋肉の調整」とさせていただきます。
 施術の内容そのものが大きく変わるということはございません。
 また、料金などの変更も〝現時点では〟考えておりません(2021年1月より一部料金の変更を行っております)

 今までお越しいただいているお客様に関しましては、ご安心してお越し下さい。
 今後とも変わらぬご愛顧をいただけますよう、お願い申し上げます。

 新しく来店されるお客様におきましては、今後しばらくは〝特定の療法名〟で検索して当店のホームページなどに辿り着く場合もあるかと思います。
 けんびきやでの施術の内容に関しては、サイトの説明をご覧ください。
 もし不安な点などございましたら、来店前にメール及び電話などでお問い合せいただければと思います。

 お話(メールでのやりとりを含む)させていただいた上で、ご希望に添えそうにないと感じた場合は他店をお勧めする場合もございます。
 お客様におかれましては、焦ることなく、納得された上でご来店いただければと思います。

 よろしくお願い致します。

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けんびきやとしての回答は一貫しております。

 先月のことです、メールでの問い合わせが数件、続きました。
 そのうちの一つを要約すると、「事務仕事が続き、全身の筋肉が凝り固まっている。また自律神経にも不調がでている。そちらの施術で治るか?」というものでした。
 こういった「○○は良くなり(治り)ますか?」という問い合わせに関しては、一貫して次のように答えています。

「実際に触って(施術をして)みないと分かりません」

 これは以前、ブログの記事にもしました。

kenbikiya.hateblo.jp

 要は、お客さんの状態を見てないのに、無責任に「良くなりますよ(あるいは改善しますよ)」とは言いわないのです。
 メールでの問い合わせを読む限りでは、全身の凝りということであれば恐らく施術することで改善できるでしょう。自律神経の乱れに関しても、アプローチする施術は持ち合わせています。なので、なんらかの変化は見られると思います。
 けど、それをもってして「良くなりますよ(だから来てください)」とは書きません。
 ちなみに、けんびきやでは医療行為は行っておりませんので、〝私の施術で〟「治る」という言い方はしません。

 もちろん、メールでの返答は「実際に触って(施術をして)みないと分かりません」だけを返したりはしません。
 私の返信部分だけを抜粋しますが、

---------- ここより抜粋 ----------

 まず、「○○は治りますか」という類いのお問い合わせに関しては、けんびきやの回答としては一貫しております。
 「実際にお話を聞き、施術してみなければ分からない」です。
 これは、体の状態は人それぞれで違うからです。単純に症状名だけでは判断できません。
 それを踏まえた上で??

>全身の筋肉の凝り。

 これに関しては、ある程度の改善は見込めるかと思います。
 また、けんびきやでは「運動指導」という形で、予防するための運動や姿勢などの注意点を教えております。
 当店での施術だけでなく、指導した運動をご自身でしていただくことにより、より改善することが期待できます。

>自律神経の乱れ

 けんびきやの施術の中には、自律神経に対するアプローチもございます。
 ですので、現状の程度にもよりますが、ある程度の改善は期待できるのではないかと考えます。

---------- ここまで抜粋 ----------
※引用符「>」の部分は問い合わせメールの引用になりますので、書き換えてあります。

 このように返答しています。
 この返答を見て「困っている人に対して、助ける気がないのか」とか「自信がないだけ」など思われる方もいらっしゃるでしょう。
 でも、注意していただきたいのは、私は「施術できません」とは〝ひと言も言っていない〟のです。
 来ていただければ私は全力で施術させていただきます。まだまだ未熟な面もありますが、それでも精一杯の施術をさせていただきます。
 そしてひとつ前の記事にも書いたように、私は技術の面で「現時点であっても、同業他社にそうそう遅れをとるようなことはないと自負して」います。
 なにより「物販はしない。売るのは自分の腕のみ」というこだわりでやっています。
 それでも敢えて、私は「実際に触って(施術をして)みないと分かりません」と申し上げているのです。

 「実際に触って(施術をして)みないと分かりません」よりも「治るから来い」と言われた方が安心できる……というのは理解できます。
 またそれを求める人も多いのでしょう。
 でもそんな事を言われ続けて治療院ジプシーになってる方、多くないですか?
 うちにも「色々な所に行ったけど……」という方は何人もいらっしゃいました。その全員とはいいませんが、九割近くの方に「来て良かった」と言っていただけました。

 もしこれを読んでいるアナタが「色々な所に行ったけど良くならなかった」のなら、とにかく来てみてください。
 私は気休めは言いません。しかし全力で施術させていただきます。

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【ひとりごと】なんのお店でしたっけ?

 この仕事をしていると、色々な営業電話・営業メールが来ることがある。
 営業メールで多いのが、技術関連だ。『○○するだけで』とか『業界騒然』とか、派手な謳い文句で興味を引きつける。
 中には変わりダネの営業メールもあった、僕が経験したのは情報商材の営業メールだった。それも施術の技術ではなく『儲かる』系の。
 それを送って来たのは、なんと同業他社。よく情報商材アフィリエイトが流行っているが、その類だ。
 そのメールに関しては色々思うところもあって、こことは別のブログに書いていたのだけど、今はそのブログの公開は辞めている。気が向いたら、その時のブログを再録しようかな。

 営業電話だと、ダントツに多いのがIT関係。webサイトの作成や検索上位に載せますビジネス。口コミ系のポータルサイトの有料会員案内等々。
 近年だと「Google Mapのストリートビューに店内の写真を載せないか?」というものがあった。
 その場合、営業マンは「Googleの代理店」を名乗ることが多い。確かに「ストリートビュー認定フォトグラファー」というのがあり、google側もそれをブランドとして宣伝に使ってもいいと認めている。まぁ、Google から委託を受けた「代理店」ではないのだけど。
 そもそも代理店契約なんてのはあり得ない。だってストリートビューに普通の写真を載せたり、360°写真を載せたりすることは誰でもできるのだから。なのでITの知識(ストリートビューに投稿する)に自信があり、かつ写真も得意というのであれば、自前で行うことも可能だ。もっと言うと、規定枚数載せれば、「ストリートビュー認定フォトグラファー」の申請はできる。
 まぁ素人では上手くいかないことが多いから、こういうビジネスが成り立つわけだけど。

 あと、昔多かったのが「取材広告」というタイプの広告営業だ。僕は電話でしか営業を受けたことはないが、メールでもあるんじゃないかなと思う。
 この取材広告とは文字通り〝取材〟という形で〝有名人〟がお店にやってくるというものだ。その取材の内容を専用のwebサイトやビジネス誌(ホテルに置いてある無料で読めるアレ)とかに掲載するのだ。
 もちろん取材〝広告〟だから、広告料を取材先に〝支払わなければ〟ならない。別に、普通にメディアが取材に来たわけではないのだ。
 僕が知っている限りだと、〝有名人〟はいわゆる芸能人で、最終的にその人とツーショット写真を撮るようになっている。そしてそのツーショット写真を宣伝に使っていいという許可が貰えるのだ。
 だから治療院のホームページやチラシに「○○さんとツーショート」みたいな写真が載っていた場合、「○○ 整体」みたいにgoogleで検索をかけてみるといい。
 その芸能人に「取材を受けて」、更には「一緒に写真を撮った」サイトが沢山出てくるようなら、それは間違いなく取材広告だ。

 そしてついこの間のこと、なかなか面白い営業電話が来た。
 なんと「セルフホワイトニング」の機械の営業だ。最初聞いた時は、何のことを言っているのか分からなかった。
 セルフホワイトニング? ナニソレ、オイシイノ?
 要は歯を白くするアレなんだけど、まさか整体をやってる自分の店に営業電話がかかるなんて思わないでしょ? エステサロンとかならまだ分かる。或いは美容関係を前面に押し出している整体院とかならね。
 でもウチは美容関係で広告なんて出してないし(美容効果が期待できる施術はあるけど)、ましてやホワイトニングの機械があるからついでにやっていこうなんてお客さんはウチには来ない。
 歯が白くなることよりも先に、痛みや痺れなどの差し迫った不調を改善して欲しいというお客さんがほとんどだ。
 どうもこれ、機械でのホワイトニングだけでなく自分でも口腔ケアをしてもらうというものらしい。ビジネスモデルとしては、店舗で機械によるホワイトニングを行い、その上で自分でやる口腔ケア用のキット(専用の歯磨きやブラシ)を販売するということのようだ。

 こんなの治療院を標榜するような店舗じゃ導入しないだろ……と思ったのだけど、案外導入しているところがあるのに驚いた。
 整体院はもちろん、鍼灸院や整骨院など。営業努力が実を結んでいるのか、調べた限りだと営業をかけて来た会社経由で導入してるとこが結構あるのだ。
 そういうを見て、僕はふと思う。「そちらは、なんのお店でしたっけ?」っと。
 もちろん、ビジネスチャンスを広げるのは間違っていない。コロナ禍で今後の生活様式が変わろうとする今、様々な収益化の方法を持っているのは非常に強い。
 だからセルフホワイトニングに誘導できる何か(美容系など)を軸に別部門を立ち上げるとか、新規事業として新店舗を作るというのなら分かる。
 でも殆どは、単に今あるものに継ぎ接ぎのように足しているだけだ。
 〝治療〟院を標榜しているのに、そんな付け焼き刃のビジネスモデルに手を出すほど、自分の技術に自信がないのだろうか……と僕は勘ぐってしまうのだ。

 僕には目指すところがある。今はまだ、その境地には達していない。もしかしたら死ぬまでその境地を目指して研鑽していくことになるかもしれない。
 それでも――
 僕は現時点であっても、同業他社にそうそう遅れをとるようなことはないと自負している。
 開業当初に決めたことの一つに「物販はしない。売るのは自分の腕のみ」というのがある。その気持ちは今でも変わっていないし、実践している。
 この手で炉火純青の一芸を紡ぐことを目指して、僕は今日も施術をするのだ。


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ホネをみる。

 前回、筋肉(すじ)の張りや施術をした時の「痛み」の感じ方で客さんの体の状態を推察するという話を書きました。

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 また、それ以外の事柄でも推察していると。
 今回はそのお話です。

 筋肉(すじ)状態以外で何をみているのか? ひとつは「動き」です。
 人間の体は、当たり前ですが筋肉によって動きます。その時にどの筋肉がどの動きを担当するかが決まっています。それを主動筋と言います。これに対し、主動筋とは逆の動作をする筋肉を拮抗筋といいます。
 ではこの主動筋がなんらかの理由によって上手く機能しない場合はどうなるのか? 主動筋は複数であることが多いので、主動筋の一部が機能不全を起こす場合は、残りの主動筋が頑張って働くことで動作を行います。
 すべてが機能しなければ、動作自体ができません。ですが動作自体が出来ない場合でも代償運動を行うことによって、動作するという目的をはたすことがあります。
 例えば手を頭より上に挙げるという動作。肩関節周りが問題なければ、簡単にできる動作です。しかし何らかの理由によって肩関節の動きが制限されると、今度は体を傾けることによって頭より上に手を挙げるという動作を行います。
 もちろん、動作自体がどうやってもできない場合もあります。
 けんびきやでの施術は一方的に施術するだけでなく、こちらがにお客さんの体に触れた状態で動いてもらうこともあります。この時にわざと制限を与え、代償運動を起こさせたり、逆に代償運動をやりにくくすることで体の状態をみたり、調整を行います。

 もう一つが「骨」です。
 けんびきやでは讃岐骨法という手技も扱います。これは主に骨格の調整に用いる技術になります。
 讃岐骨法の師匠は、骨そのものを見ることで色々と見抜きます(昔に鉄棒かなにかで額を打った跡がある。ひどく背中を叩かれるなどの厳しいしつけを受けた跡がある等)。
 ですが私はまだそこまでの技術はありません。なので私は骨法の操法によって関節の動きを見ます。もっというと関節の動きというか「骨組み」を見ます。
 骨法の操法によって関節の反応がおかしい。あるいは触れた時の感覚がおかしい。あるいは頭蓋骨はいくつものパーツが組み合わさってできているので、その縫合具合がおかしい……などなど。全体としての「骨組み」で体をみます。
 骨というのはそれだけで成り立ちません。靱帯があり筋肉があって初めて、人としての形と機能を得ます。ですから「骨組み」を見ることによって、骨だけでなく筋肉や靱帯といった組織をに通じます。
 また関節の動きは上記した「動き」に関わってきます。
 このように筋肉(すじ)の状態だけでなく、骨組みなども見ながらけんびきやでは体の調整を行っているのです。

 けんびきやでは基本的に全身施術を行っています。
 それは単に悪い部分をみるというだけでなく、全身を整えることで改善へと向かうと考えるからです。また一方的に施術されるだけでなく、運動指導という形でセルフケアの方法もお伝えしています。
 現在、けんびきやで提案しているのは「ハイブリッド車のような生活」です。
 ハイブリッド車が「ガソリン」と「電気」で走るように、けんびきやでは「施術」と「運動」で健康維持をします。
 「ガソリン」に該当するのが「施術」で「電気」に該当するのが「運動」。
 そして燃費に相当するのが施術を受ける「間隔」と「健康寿命」です。

 けんびきやでは依存するのではなく、自分の体と真摯に向き合う方を応援しています。

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スジをみる。

「少し痛いですよ」
「ちょっと痛いのを我慢してください」

 これは私が施術中によく言う言葉です。特に○引き療法で筋肉(すじ)の調整をする時に言います。(※2020年9月より讃岐骨法」を軸として補助で「手技による筋肉の調整」を提供)
 すると、たまにこんな事を言ってくるお客さんがいます。
「触る前から痛いって分かるんですね」
 正確には調整前に軽く触れ状態を見ているのですが、施術された本人は「痛み」の印象が強くて、その時に初めて〝触られた〟と思うようです。
 まず軽く触れた時に筋肉(すじ)が固いようであれば「痛い」であろうと推測できます。あるいは施術で触れる場所が大きな神経の近くであったり、神経が比較的表面に出ている場所であれば同じく「痛い」であろうと推測できるのです。
 ですから本格的な調整の前に状態を確認して最初のようなセリフを言います。

 ○引き療法というのは主に筋肉(すじ)の調整を行います。ということは筋肉(すじ)を直接触ることになります。〝揉む〟のとも〝圧す〟のとも違う〝引く〟指使いで筋肉(すじ)を触ります。
 では〝引く〟指使いだと何が違うのか?
 個人的に一番大きく違うと思うのは筋肉(すじ)に対する影響力です。〝揉む〟のとも〝圧す〟のもどちらかと言うと〝面〟で筋肉(すじ)を捉えます。これは施術側――つまり〝手(指)が〟面で捉えるということもありますが、捉えられる筋肉(すじ)の側も〝面〟で捉えられている……ということにもなります。
 しかし〝引く〟場合は少し違います。触れている部分のみを取り出せば〝面〟と考えることもできます。ですが指先で〝引く〟場合は筋肉(すじ)の表面だけではなくもっと小さな筋束(筋繊維の集まり)に対して影響を与えます。
 ですので例えば加える力が同じでも〝揉む〟〝圧す〟の時よりも強い刺激を感じることがあるのです。
 実はこの時の刺激を「痛い」と感じるか「痛気持ちいい」と感じるか、はたまた「くすぐったい」と感じるかで、自分でも筋肉の状態を推測することができます。

 人間には感覚があり、その感覚を通じて「安全」であるかどうかを認識します。普段、主に使われているのは「視覚」と「聴覚」。人間は見ることで周りを確認し、音を聞くことで視覚外を確認しています。
 それ以外の五感ももちろん使用します。その中でも「触覚」はやや特殊です。何かを〝触れる〟。もしくは〝触れられた〟時の刺激に対して反応します。
 その刺激が「痛み」を伴うものであれば危険とみなすし、「心地良い」ものであれば安全とみなします。
 ちなみに日本語には「肌で感じる」という、実際に触れなくても雰囲気などを察する言葉もあります。ですがこれはいくつかの感覚を総合して情報を得て、その中から判断しているとも言えます。
 ところでこの『「痛み」を伴うものであれば危険とみなす』というのは、体からの訴えでもあります。怪我をするなど、実際に傷害を負ったわけではない場合。それは「痛い」という刺激を与えることで体は「弱ってるから気をつけてくれ」と意識に訴えかけているのです。
 つまり筋肉(すじ)の調整を行う時に「痛み」を感じたのであれば、それは筋肉(すじ)の状態が良くないと体が訴えているのです。

 では施術中にどのように感じれば「筋肉(すじ)の状態が良い」と言えるのか?
 「痛みもなく心地よく感じる」もしくは「くすぐったい」のが理想ですが、一定の年齢を重ねてくるとなかなかその状態まではいきません。
 なので目安としては「痛気持ちいい」になります。施術を受けても痛気持ちいいと感じるのであれば筋肉(すじ)の状態は決して悪くありません。
 実際、ウチに来られたお客さんで最初は施術を痛がって方も、メンテナンスで何度も来られるうちに当初ほど痛がったりはしなくなります。これは痛みに慣れた……という見方もあります。
 しかしそう言った方でも時期によって、施術を痛いと思うかそうでないかがというのが出てくるのです。
 例えば農繁期かそうでないか。米を育てている農家の方などは、田植え~稲刈りまでの間に来られるとだいたい痛がります。稲刈りの後だと特に。
 ですが、それ以外の時期に来られるとそれほど痛がりません。それはどれだけ体に負担をかけて仕事をしたか……という違いが出てくるからです。
 負担が大きく、日常生活には支障はないがもう少し回復が必要という場合。体は刺激に対して敏感になり、元気であった時よりも痛みに敏感になります。そうすることで普段よりも体が弱っていると警告しているのです。

 以前、こんな記事を書きました。

kenbikiya.hateblo.jp

 この〝気にする〟の中に、施術を受けた時の「痛み」も入れてみてください。日常生活ではまったく問題ないのに、施術を受けたら痛かった。
 それはわざと痛くしたからではありません。少なくとも、けんびきやではそうです。
 以前、「わざと痛くして不調箇所の痛みを感じなくさせて誤魔化している」と言われたことがあります。そのように思われたは心外であり私の実力不足ゆえです。

 ですが、そのような目的で施術をしたことはただの一度もありません。それだけは自信を持って言えます。
 筋肉(すじ)を直接触って痛かったのであれば、アナタの体か「筋肉(すじ)の状態が良くないよ」欲しいと警告しているからなのです。
 施術を受ける時も、自分の体を気にしてみてください。色々と見えるものが出てきます。

 ちなみに施術する側としては、筋肉(すじ)の張りや施術をした時の「痛み」の感じ方以外にも、色々なものを見てお客さんの体の状態を推測します。
 その辺りのお話は次回に。


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