楽になるには"コツ"がある

広島県東広島市にある「すじと骨の けんびきや」のブログです。

【ひとりごと】ホンモノはココ(ロ)に〝在る〟

「会社の人に訊いたら、いい所がある……って言われて」
 紹介で来た、新規のお客さんの言葉だ。ただ、紹介者の名前を聞いても正直ピンと来なかった。
「なんか1回来て治ったから、もう来てないって言ってましたが、いつ頃かは分かんないですけど多分、1回は来てると思います」
 そう言われて調べてみたら、確かに来ていた。約一年半くらい前に一度だけ。
 紹介者はその時のことを覚えていて、今回紹介してくれたわけだ。
 これは純粋に嬉しい。療法家冥利に尽きるというものだ。

 以前『【ひとりごと】「もう来ない」は〝褒め言葉〟?』にも書いたが、数回で良くなって来ないというお客さんがうちは多い。そして、しばらくして思い出したかのようにやって来る。
 上記のお客さんの場合は紹介だけど、施術後の感じからして同じ用件ではもう来ないだろう。
 主訴は肩の痛み。草野球でピッチャーをしているが、投げるのに痛いということだった。施術後はタオルを使っての確認だったが、痛くない状態まで改善した。
 他にも一年ぶりに来たお客さんもいた。
 今回は歩くのが辛いほどの腰痛で来たのだが、普通に歩いて帰れるほどに改善した。ただ、寝返りをうつと痛いことがあるとかで2回目の施術を受けに来た。訪問介護の仕事をしているが、1回目の施術後は歩くのも仕事をするもの問題なかったそうだ。
 このお客さんも、またしばらくは来ないだろう。

 「毎回お世話になっている」だけでなく「あのとき一度行っただけ」であっても、何かあれば思い出して貰える。もしくは紹介してもらえる。
 これは今までの積み重ねの結果だと、僕は思っている。こと施術に関してのみで言えば、僕は決して間違ってはいなかったのだと。
 それは技術のハナシだけでなく、施術に対する心構えのハナシでもある。
 例えばウチは施術と言えば〝全身施術〟が基本だ。これはウチで扱っている「○引き療法」と「讃岐骨法」がそういう手技だからだ(※2020年9月より讃岐骨法」を軸として補助で「手技による筋肉の調整」を提供)。〝悪い場所〟だけを施術するのではなく、全身を通して調整する。
 だから初めてウチに来たお客さんの中には「痛み」がなくなった時点で終了と思って、施術の途中で帰ろうとする人もいる。
 でもウチはそうじゃない。頭部や顔の調整をして、最後に讃岐骨法の三昧(深呼吸)で終了となる。
 もちろん例外もある。例を挙げればイベントに出た時だ。体験施術ということもあって気になる症状に対する施術しかしない。或いは症状が重く、その改善の為に時間をかけたい時もそうだ。
 けれど基本は〝全身施術〟だ。
 例えばふくらはぎに不調のある人には、下腿(ひざから足首まで)の施術だけでなく脚全体はもちろん、全身まで含めて調整をする。決して「本来は一時間くらい時間をかけます」などと言って脚のみの調整で終わらそうとはしない。

 そうやって愚直にやってきたことで得たものが、僕には確かにある。最初に書いたお客さんのこともそうだし、技術的な自信もそうだ。
 昔から伝わる古いやり方でも、それを突き詰めていくことで新しいものが見えてくることもあるのだ。それは自分の流儀を通して人のカラダと向き合った結果かもしれないし、他との違いを知った結果かもしれない。
 いずれにせよ、自分が「コレ」と思って学んだ技術を信じてやってきたからこそ、得ることができたものなのだ。
 いわゆる〝守破離〟だ。僕はそれが〝施術に対する心構え〟だと思って日々精進している。

 この業界には「○○だけで」とか「秒で」みたいな謳い文句を持った技術もたくさんある。そういった技術に、次から次へと飛びつき、継ぎ接ぎだらけの施術をしている人もいる。
 別にそれが悪いとは思わない。それで結果だ出せているのなら、なんの問題もないだろう。
 けど僕は思うのだ。信念(心)のないカジュアルな施術は結果は出せても〝ホンモノ〟にはなれないと。
 どうせこの業界に飛び込んだのなら、ホンモノになりたいではないか。
 だから僕は今日も愚直に施術をしていく。

 炉火純青の一芸を紡げる手を持つ〝ホンモノ〟を目指して。

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