楽になるには"コツ"がある

広島県東広島市にある「すじと骨の けんびきや」のブログです。

長時間歩いていると首が痛くなるけどこれって……

「ウォーキングしているんですけど、長時間歩くと首が痛くなるんですよ」

 帰り際にお客さんからこんな相談(?)をされました。
 確かにこの方は首周りが固く、また背中(胸椎中部)が固いなと施術をしていて思っていました。
 では、首~肩の堅さに原因があるから、長時間のウォーキングでそのような症状になるのでしょうか?
 もちろん、まったく首や肩周りに原因がないとは言えません。しかし私が最初に思いついた原因は〝歩き方〟でした。
 なので店の中を少し歩いてもらいました。すると予想どおりの歩き方。

 どんな歩き方なのかと言うと「踵を〝ついて〟歩いていた」んですね。え? 当たり前だろうって? 
 では、こう書くとどうでしょうか。「踵を〝突いて〟歩いていました」
 まだピンと来ない人にはこの表現ではどうでしょうか?
 「踵〝で突いて〟歩いていました」
 これはパッと見、歩き方としては普通に踵〝から〟〝着いて〟歩いているのですが、まるで踵を地面に食い込ませるように(突くように)歩いているのです。
 ですから本人は特に踏み込んでいるつもりはないのに、足音が響く場所であればドシンドシンと重い音がします。靴を履いていれば靴底がクッションになるのでさほど気にならないのですが、素足(もしくは靴下のみ)で室内を歩く時は音が出るのでよくわかります。
 ではなぜ踵を〝突いて〟歩くことが今回の「長時間歩くと首が痛くなる」に繋がるのでしょうか?
 理由は単純で、着地の衝撃がそのまま脳へと伝わるからです。正確には膝もあるし股関節もあるし、背骨のアーチもあるし……で衝撃を緩衝する場所はたくさんあるので、そのままと言うのは言い過ぎです。
 でも、通常の歩き方よりも体に負担が掛かることは間違いないです。
 更にはこの方は背も高く体も大きい。いわゆる巨漢です。それも(少々失礼な言い方ですが)脂肪の多いタイプの巨漢です。
 確認はしていませんが体重もそれなりにあるでしょう。

 これが「踵〝から〟〝着いて〟」足先へとスムーズに体重移動ができていれば、また結果は違います。しかし「踵〝で突いて〟歩いた」場合は、常に体重+移動の衝撃を真っ正面から受けて歩いていることになります。
 こうした歩き方で多い故障は足や膝と言った箇所なのですが、この方は長時間のウォーキングで首周りに出たのでしょう。
 衝撃に耐えるために首~肩は強ばり、それを長時間続けることで痛みが出る。あるいは暖冬とはいえ今は寒い時期です。ただでさえ体は強ばります。その状態で強い衝撃を受け続ければ、疲労も普段より大きいでしょう。

 もちろん別の原因だってあったでしょう。人の体は複雑です。
 施術も終えたあとでしたので、今回は簡単なチェックのみでした。でも店内だけでなく少し長い距離を歩いてもらったりして歩き方(姿勢を含む)をみれば他にも気づくことはあったでしょう。
 ですが今回は、歩き方を変えるか、ウォーキングの時はクッション性の高い靴に替えるかという提案をしました。

 ウォーキングにしろランニングにしろ、靴選びが大事というのはよく言われていることだと思います。
 そして歩き方も。スタンダードなのは「踵〝から〟〝着いて〟足先へとスムーズに体重移動」する歩き方ですよね。
 しかし、けんびきやでは別の歩き方を推奨しています。キーワードはすり足と大腰筋。
 ちなみに「踵〝で突く〟」歩き方をしている方は、足の指が上手く使えていない場合が多いです。指で地面を掴むのが苦手な方が多い。
 そのあたりの事も含めて、次回に。

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