けんびきやが提案するのはハイブリット車のような生活 ~ 手技療法家の考える健康の"コツ" ~
けんびきやは整体のお店です。正式名称は『すじと骨の けんびきや』。
取り扱うのは「讃岐骨法」と「○引き療法」という手技療法のみ(※2020年9月より讃岐骨法」を軸として補助で「手技による筋肉の調整」を使用)になります。
ですから当然、手技による施術が商品であり重要視している項目です(手技療法のみ……ということに拘りがあるのですが、それはまたの機会に)。
しかし、けんびきやではそれと同じくらい重要視しているものがあります。
それは施術を受けられた方への運動指導。
「運動」と言うと、「筋トレ」や「ジョギング」などを思い浮かべる人も多いかと思います。あるいは「ラジオ体操」のようなものを思い浮かべる人もいるかもしれません。
でもけんびきやで行う運動指導はそういったものとは違います。日常生活の中でできるちょっとした運動です。そして、けんびきやで指導する運動は「鍛える」ための運動ではありません。「覚える」ための運動です。
何を覚えるのか?
ずばり「体の使い方」です。
それも昔に流行った「古武術の動き……云々」や「スポーツが得意になる」といった類のものではありません(中にはスポーツをされる方にぜひやって欲しい運動もありますが)
日常生活を快適に送るための、ちょっとした"コツ"のようなものです。
けんびきやでは「腰痛」「肩こり」「関節痛」などのいわゆる整形外科的な症状のうち、
・転倒や殴打による外傷(切り傷。骨折。打撲。関節を捻った)などの明確な原因がある場合。
・またはウイルス性の疾患による場合。
この二つに当てはまらない場合は、クセなどの普段の「体の使い方」から来た負担が表面に出たモノだと考えています。慢性的なものや、気づいたらいつの間にか痛みが現れていたといった類のものは特にそうです。
ですからその体のクセを直さない限り、施術で調整をしても同じ箇所に負担がくるのでまた元に戻ると考えます。
戻る期間に関してはひとそれぞれ。年齢や体の状態によって変わってきます。
そこで大事になってくるのが運動指導で教える「運動」です。
クセにより特定の箇所に集中して負担がくるのであればそれは「悪いクセ」です。この「悪いクセ」を負担の少ない「良いクセ」に変えてもらうには「良い体の使い方」へ変えてもらう必要があります。
そのための運動指導なのです。
「悪いクセ」の代表格と言えば「悪い姿勢」です。
施術によって姿勢の矯正も可能ですが、けんびきやではそれを売りにはしていません。むしろ積極的には行いません。理由はその場で良くなっても「悪いクセ」が抜けなければ、いずれは「悪い姿勢」へと戻ってしまうからです。
また「姿勢を良くしろ」なんて言われても、どんな姿勢が良いのか分からなくないですか?
「背筋を伸ばせ」とか「あごを引いて」なんて言われても、"どれくらい"背筋を伸ばせばいいのか、"どの程度"あごを引けばいいのか分からない……。
教えてもらっても、その時は覚えているけど家に帰ったら忘れてしまった……。
そんなことないですか?
けんびきやではこれを「背伸び運動」をすることで解決します。「背伸び運動」とは文字通り背伸びをしてもらう運動です。
やっている動作だけみると、
1.両手をバンザイして背伸びをする。
2.両手をおろして、肩を3回後方に回す。
といったものになります。
もちろん、実際に指導する際はそれだけではありません。もう少し細かい指示があります。でも、何も知らない人が「背伸び運動」をしている所を見たら、上記した動作をしているだけに見えます。
つまり、やっていることはそのものは単純なのです。本当に日常生活の中でできるちょっとした運動です。
しかし「背伸び運動」をしてもらうことで、重要なことを体に覚えてもらいます。
それは「骨格で立つ」という感覚です。
「良い姿勢」の条件の一つとして、けんびきやでは「骨格で立つ」ことを挙げています。
この「骨格で立つ」という感覚を体で覚えるために「背伸び運動」をしてもらうのです。この運動をすることで一時的にですが骨格で立つことができます。そして何度も繰り返すことで「骨格で立つというクセ」を身につけてもらうのです。
「良い姿勢」というのは「良いクセ」の結果であり、それは「良い体の使い方」をしているからついたクセなのです。そうなってくると「悪い姿勢」で生活している時よりも、体への負担が減ってきます。
口頭の説明だけでなく実際に動いてもらう。
その目的と"コツ"を踏まえて日々運動をしてもらい、体に新たなクセとして覚え込ませる。
そのための運動指導です。
このようにけんびきやでは教えた「運動」によって自ら「良い体の使い方」=「良いクセ」を学んでもらうことも重要だと考えています。自らも変わろうとすることで、体はそれに応えてくれるのです。
なにより、施術+運動の組み合わせが私個人の考える理想の健康維持であり、根治へ向かうための最善……ではなくとも次善の策であると考えています。
例えるなら、ハイブリット車のような生活です。ハイブリット車が「ガソリン」と「電気」で走るように、けんびきやでは「施術」と「運動」で健康維持をします。
「ガソリン」に該当するのが「施術」で「電気」に該当するのが「運動」です。
そしてハイブリット車と言えば燃費の良さがウリですよね。
その燃費に該当するものが二つあります。
一つは施術を受ける「間隔」です。
けんびきやでは体をメンテナンスするという意味で定期的に通われることを推奨しています。
始めは週1回の間隔だとしします。でも「良いクセ」を体が覚えることによって負担を減らせば、以前より体は回復する余裕ができます。
そうなれば施術を受ける間隔も週1回から伸びていき月1回や3ヶ月に1回など間隔を空けても大丈夫になります。
二つ目は「健康寿命」です。
「良いクセ」は「良い体の使い方」をしているからだ、と書きました。これは体を「大事に使う」ということです。
若いころは少々の無理にも体は耐えてくれます。それでも回復する余裕があるからです。しかし、年齢を重ねてくるとそうはいきません。特に「悪いクセ」で体に負担をかけ続けていればなおさらです。
体は大事に使ってあげればそれに応えてくれます。「大事に使う」とは本来の機能に沿って体を使うということです。それは「良い体の使い方」をすることで実現できます。
結果として、健康寿命が伸びるということでもあるのです。
健康であれば当たり前のように動いてくれる体。その当たり前は実はすごいことなのです。
その当たり前を保ち続けていられることが、健康であるということです。
でも当たり前だからこそなかなか気づかない。
けんびきやはその当たり前に気づき、自分の体と真摯に向き合う方を応援しています。
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